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vol.86

Dr.わーだーの養生記

「直射日光で倒れる日射病 」

『帽子を忘れたこどもが道で直射日光にやられて死んだ』井上陽水さんの『かんかん照り』の3番の歌詞。祖母から帽子帽子と言われていたこどもの頃。朝礼で毎回のように気を失って倒れ保健室に運ばれていた小学生の私。高学年になると予感がしたら自力で保健室に行くようになり日陰に入ると気分が良くなることに気付いていたあの夏の日。熱中症は2000年までは熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病と4つの分類がありました。熱失神のうち日光に当たって起こるものは日射病と言われていました。小学生でも背が高かった私は露出面積が広く直射日光で血管が広がって血圧が下がり『日射病』になっていたのでしょう。今は日射病と言わないため1時間目の体育で日なたで座って先生の説明を聞いていて何人も倒れ救急搬送先で熱中症と診断された事件で気温も高くないのになぜ?で終わっていませんか。熱中症は高い気温・湿度だけで起こるのではありません。冬の温かい日差しは夏場は殺人光線になるのです。


vol.85

Dr.わーだーの養生記

「電子レンジの使い方」

第二次世界大戦の終わりごろにアメリカで電磁波を使った兵器の開発中チョコレートが溶けたことから電磁波調理器が生まれました。日本では電子レンジと呼ばれ今では冷凍冷蔵庫と並び一人暮らしには必須の家電となりました。電子レンジは電磁波で庫内にある液体を振動させて発熱させる調理器具です。水は100℃までにしかなりませんが油脂は天ぷらの160~180℃に止めることは困難で300℃以上にもなり危険!!ですから電子レンジは水を温めるための調理器具だと割り切って使うことが大切です。ごはんや汁もの、煮物はOK。餅は見かけ以上に水分が多く温め過ぎにはご用心。焼き物はしっとりとなるので焼きたてとは違う風味に。揚げ物はどんなに加熱してもパリパリ感は復活しませんので人肌程度に留めるのが吉。焼酎の湯割りは焼酎に水を加えて電子レンジで温めます。前日から割って置いていたかのような私好みのまろやかな味わいとなります。お試しあれ。


vol.84

Dr.わーだーの養生記

「電子レンジに脂ものを入れないで」

電子レンジは電磁波で水を振動させることで温度を上げています。油脂の温度も上げてしまうことから弁当容器が変形して異臭がすると問題になりました。油脂は100℃と言わずもっと高温になるからです。現在ではそうなっても人体には害のない容器が使われていますしコンビニでは容器が変形しない程度までしか加熱してくれません。アツアツのごはんが食べたい!という人は自分で加熱しようとするわけですが必ず『ごはんだけ』温めてください。油脂が加熱されると空気中の酸素と反応してからだに有害な『過酸化脂質』が生じてしまいます。脳に過酸化脂質が届かないように頸動脈で吸い取ってくれたのがプラークです。この仕組みが破綻すると脳がやられます。脳梗塞のほか認知症の原因にもなります。プラークは血流量の多い血管にできますから心筋梗塞の原因にもなります。電子レンジで揚げ物や炒め物を加熱しないでください。私の祖母は残り物の揚げ物は湯通しをしてから丼物を作っていました。


Vol.83

Dr.わーだーの養生記

「天気痛」

アン・ルイスさんの六本木心中では『だけどこころなんてお天気で変わるのさ』と歌われますが実際、天気が悪くなる前に気分が悪くなったり、耳鳴りやめまいや頭痛、肩こり、腰痛、ひざ痛がひどくなることがあります。これは気圧が下がることがきっかけとなって生じる症状で、天気痛とか気象病とか言われます。ひどい人は、エレベーターで10階程度まで上がるだけで症状が出る方もいるそうです。山陽新幹線には多数のトンネルがありかつては降りる頃には疲労感を感じる人も多かったと聞きます。飛行機は気圧変化はさらに大きく、天気痛の方は旅行するのも大変です。元々症状に合わせて薬が処方されていると思いますが、症状が出てからではなくて今から気圧が下がるぞ!というときに飲んでおくと良く効いてダウンせずに済むことが多いようですのでお試しください。携帯電話に天気痛対策用のアプリがあり、気圧変化を見ておくことで平和な日々が過ごせるようになるかも。


Vol.82

Dr.わーだーの養生記

「豚骨スープの秘密」

ラーメンのスープを飲むことに罪悪感を感じるほどスープは残すのが健康によいと考えられるようなったのは厚生省の減塩指導によるものです。元々日本人の死因のトップは結核でしたが特効薬のおかげで1950年代には脳卒中がダントツの一位となりました。1960年代には高血圧が脳卒中発症と、高血圧は過剰な塩分摂取が関係し、東北・北陸では20g以上の塩分摂取があったことから減塩指導が始まりました。漬物の減量、醤油をかけない、味噌汁を薄味に、麺類のスープを半分残すなど。東北・北陸では醤油、味噌、塩ラーメンですからインスタントラーメンと同じく、減塩するにはスープを減らすしかありません。ところが豚骨スープは骨を炊いただけなので無塩なのです!昔は店主が客を見て塩の量を変えて誰にもうまいと言わせていたそうです。今は久留米ラーメン1杯塩4gくらい。コップ一杯以上の水を飲んで汗をかけば心不全でなければ大丈夫なはず。甘塩で、の注文ができるお店もあります。

心血医院 院長 和田 豊郁
名称心血医院(ここちいいん)
住所久留米市日吉町14-68
TEL0942-65-5129
診療時間〈月~土〉 9:00~12:00〈月火・木金〉19:00~22:00
休診日日祝・盆・年末年始